2025/11/17
寒い日に腰が痛くなるのには、はっきりとした生理学的な理由があります。
❄ 寒いと腰が痛くなる主な理由
① 血流が低下するから
寒さで体表の血管がぎゅっと縮む(収縮)ため、
筋肉・靭帯・関節への血流が減少します。
➡ 筋肉が硬くなる → 可動域が減る → 腰へストレスが増える
特に腰まわり(腰方形筋・臀部・腸腰筋)は血流の影響を受けやすい部位です。
② 筋肉の防御反射(こわばり)が強くなる
寒さは体を守るために「ギュッ」と力を入れさせます。
これが防御性収縮のように働き、慢性腰痛の人ほど強く出ます。
➡ もともと硬い人はさらに硬くなり、痛みにつながる。
③ 関節の潤滑が低下する
関節をスムーズに動かす「滑液(関節の潤滑油)」は、
冷えると粘性が変化して動きが悪くなります。
➡ 朝の腰のこわばりが増えるのもこれが原因のひとつ。
④ 自律神経が乱れやすい
寒さは交感神経を強く働かせます。
交感神経が優位すぎると筋肉は固まりやすく、血流も悪化。
➡ 冷え性・ストレス体質の方に特に出やすい。
⑤ 姿勢が悪くなる(丸まり姿勢)
寒いと自然に肩をすくめて丸くなるため、
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腰の伸展が失われる
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体幹が固定される
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腰椎・骨盤まわりに負担が集中する
➡ 特にデスクワークの人は顕著。
⑥ インナーマッスル(腸腰筋)が冷えやすい
腰痛の大きな要因となる腸腰筋は体の深部にありますが、
冷えると 反射的に緊張 し、骨盤の前傾・後傾を乱します。
➡ ストレート腰/反り腰の人は痛みやすい。
🔍 整骨院の現場でよく見られるパターン
新田辺整骨院の患者さんでも寒い時期になると以下の人が増えます:
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朝起きた瞬間の腰痛
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立ち上がりのギクッとした痛み
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慢性的な違和感の悪化
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ぎっくり腰予備軍のサイン(臀部・腰の張り)
🧭 寒い日にできる予防法
■ 家でできること
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お風呂で腸腰筋〜腰部を温める
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湯たんぽ・カイロで「おへその横」や「腰」を温める
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朝はゆっくり動き始める
■ 生活姿勢
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丸まり姿勢を避け、肩甲骨を少しだけ後ろに引く
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歩く前に股関節を軽く回す(インナーマッスルを起こす)
■ 施術院として伝えたい一言
「寒い時期の腰痛は“悪化”ではなく、血流低下による反応のことも多いです。
早めに整えておくとぎっくり腰の予防になります。
キーワードは「早めの対処!」です。もし、腰を痛めてしまった、ギックリ腰かも・・・
という方はお早目に新田辺整骨院へお越しください!




